アニメ・アーカイブデータ化及び利活用実証事業への、株式会社スタジオポノックとシンエイ動画株式会社の参加について

精華町が令和5年度から実施している、産学公連携によるアニメーションの中間成果物(原画等の紙資料)のデータ化と地域活性化の推進を図る実証事業に、アニメーション制作会社の株式会社スタジオポノック及びシンエイ動画株式会社が参加することとなり、両社と覚書を締結したことをお知らせします。

概要

  • 本町では、京都精華大学、株式会社ワンビリングが連携し、アニメーションの中間成果物(主にカット袋内素材)のデータ化と利活用に関する産学官実証事業「精華町アニメ・アーカイブ・データ化実証事業(通称:精華ArchiveD(あーかいぶど))」を実施しています。
  • けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)内に事業拠点を設け、デジタル田園都市国家構想交付金(地方創生推進タイプ)を活用し、令和5年度から令和7年度までの3年間の事業計画で、高精度デジタルカメラによる撮影でデータ化と資料の保管を行うとともに、アーカイブ・データベースの作成等の学術利用、データの利活用による展示や教育、またデータ化作業員の地域雇用などの地域活性化、それらの継続的な運営などに向けての実証を進めています。
  • この度、本事業に株式会社スタジオポノック及びシンエイ動画株式会社が参加し、同社の作品の中間成果物の提供を受けることとなりました。両社共に、日本のアニメーション制作の伝統的な技法を受け継ぎつつ、そこから新しい表現方法を常に目指しているスタジオであり、その貴重な資料を高画質データ化し、教育、人材育成、研究などに利活用していくことで、日本におけるアニメーションのアーカイブ活動の実証事例となることを期待しています。

【参考①】株式会社スタジオポノック
2015年、スタジオジブリで『かぐや姫の物語』『思い出のマーニー』を手がけたプロデューサー西村義明が設立。2017年、スタジオジブリ作品で活躍してきたクリエイターやスタッフが多数参加した長編アニメーション映画『メアリと魔女の花』(監督:米林宏昌)世界150か国以上の国と地域で公開。2018年『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』公開。2021年、オリンピック文化遺産財団提供芸術記念作品『Tomorrow?s Leaves』発表。2023年長編アニメーション映画『屋根裏のラジャー』(監督:百瀬義行)公開。現在新作長編作品を制作中。

【参考②】シンエイ動画株式会社
1965年、有限会社エイプロダクションとして設立。『オバケのQ 太郎』『巨人の星』『ルパン三世(第一シリーズ)』『ど根性ガエル』『天才バカボン』などを手掛ける。1976年に現在のシンエイ動画株式会社に改組。「国民的アニメ」と呼ばれる『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』の2大タイトルを主軸に、近年では2023年『窓ぎわのトットちゃん』(仏アヌシー国際アニメーション映画祭2024・長編映画コンペティション部門ポール・グリモー賞(特別賞)受賞)、2024年『化け猫あんずちゃん』など野心的な新作を世に送り出している。