JAPAN EXPO in Santa Clara

タイトル:Cool Japan World Trial Symposium The spirit of Anime “SAKUGA”: From Japan to USA
実施日:2013年8月23日(金)14:00~15:30
場所:Santa Clara Convention Center サンタクララ コンベンションセンター

概要

日本ではアニメに関して、キャラクターやストーリーを楽しむのとは別に、アニメーション技術、主に作画(主に原画 Keyframeを指す)を楽しむスタイルがある。
こういう人たちを「作画ファン」と呼んでいる。

アニメーターの個性を楽しむというのは、同業者の研究など以外では海外のアニメーションファンの間ではあまり見かけない。
これは日本独特のアニメを楽しむスタイルであり、この視点から日本のアニメの独自スタイル、そしてビジネスまで分析していくことができる。

日本の作画の特徴、作画ファンが生まれた経緯などを日本のアニメ評論家第一人者の氷川竜介氏を迎え、解説する。

またアメリカからアニメ事情に詳しいライター/イラストレーターであるベンジャミン・ライト氏をゲストに迎え、アメリカとの違いなどを氷川氏とディスカッションしていく。

そして今回、作画ファンが多く生まれたきっかけとなり、その後日本のアニメの表現に多大な影響を及ぼした、独特のスタイルを持つ伝説のアニメーター金田伊功(かなだよしのり)氏を紹介する。
彼の作画を紹介し、その独特な作画マジックを楽しんでもらい、海外のみなさんにも「作画ファン」になってもらいたい。

目的

日本のアニメの楽しみ方が、もっと多角的になるよう、その楽しみ方のひとつを提示する。

新しい日本のアニメファン層の開拓。

日本では作画への注目は旧作の掘り起こすビジネスに繋がっている。最新作ばかりを消費する傾向の海外向けアニメビジネスに対し、旧作を楽しむ価値観を作り出すことで、旧作のアーカイブを活用した新しいビジネスの流れを作るきっかけとなる。

また、海外アニメイベントに招待されるスタッフ(Guest Of Honor)が現状、主に監督、デザイナーであるのに対し、作画ファンを増やすことで原画マンや美術スタッフが招待され、新たな海外交流や日本の優秀な人材の紹介を可能にする。

日本のアニメスタイルの研究は美術的研究材料にもなる題材であり、産業だけでなく学術的に海外と情報交換が行える。

今回のトークイベントをパッケージ化し、他の海外イベントなどにも展開していく。

ワンビリングの役割

本トークイベントを企画しました。当社代表取締役がモデレーターとして登壇しました。